ダニの感染症とは?

病院の診察

ダニが媒体となる感染症はいくつかあります。感染症になるダニは家庭にいるイエダニやコナダニではなく山中や藪にいる”マダニ”と呼ばれるダニです。

近年ではマダニの被害が増えていることから注意する方や不安になっている方も多いでしょう。一部をのぞき基本的に山や草むら・藪に行かない限りはマダニに噛まれるということはないといえます。

ご自宅でダニの被害を受けるとしたらアレルギー性の病気になります。例えば、皮膚炎や鼻炎、喘息(ぜんそく)などアレルギー性の病気と疥癬(かいせん)が該当します。

家庭ダニはお部屋の掃除や換気でダニを退治し、ダニ捕りマットなどで繁殖を防ぐことで被害を予防し、食い止めることができます。

一方で野山や草むら、藪などにいるマダニは洋服に気をつけること、極力そのような場所に出向かいないようにすることが大切です。

出向かいないようにすることは楽しみが減るという側面もあります。ピクニックやハイキング、登山の他にバーベキューやキャンプなど子供がいるご家庭なら家族旅行等で楽しみたいはずです。

そのようなときには服装に注意をはらうことで、マダニ被害の可能性を確実に止められるわけではありませんが、最小限にすることが可能です。

基本的には肌の露出を少なくする必要ががあります。

  • 長ズボン、長袖のシャツを着る
  • 袖口(そでぐち)は絞る
  • 首筋はスカーフを巻く

その他に、山や草むらなどに出かけた帰りには、マダニが噛み付いていないかをチェックしましょう。もしも噛まれている場合は、早急に病院(皮膚科)へ行くようにしてください。尚、市販の虫除けスプレーや直塗りタイプのロールオンタイプの虫除けグッズも多少の効果はあると言われています。

現在のところ抗ウイルス薬やワクチンはありませんが、症状に応じた対症療法を医師から受けるようにしましょう。

ダニの感染症一覧

マダニの主な感染症は以下の3つです。

  • SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
  • つつが虫病
  • ライム病(ライムボレリア症)

それぞれの感染症について簡単に記載いたします。当サイトは医学サイトではありませんので、詳しい情報については「国立感染症研究所」のサイトをご覧いただくと正確性もあります。

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)

近年、テレビのニュースでも大きく取り上げられている感染症です。

愛媛大生マダニ被害か 上島で実習の2人発熱
3月下旬に愛媛上島町で島の測量実習に参加した愛媛大の学生ら11人のうち3人がダニのような生き物にかまれた可能性があり、2人が発熱して病院を受診していたことが6日、分かった。愛媛大によると、重い症状は出ていないが、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)への感染のケースも想定して危機管理室で情報収集している。(愛媛新聞ONLINE)

参考URL:http://news.yahoo.co.jp/pickup/6155730(Yahoo!ニュース)

SFTSに感染すると、重症で高熱が出て、血小板が少なくなる病気です。血小板は出血を止める人間の大切な機能で、機能しなくなると血が止まらなくなる病気です。

潜伏期間が長く6~14日。主な症状としては、発熱や倦怠感(けんたいかん)の他に食欲の低下や嘔気(おうき)、嘔吐(おうと)、下痢などの症状があらわれ、重度の症状の場合は死に至るケースも報告されています。

日本では西日本の地域で多く発生しており、春から秋にかけて被害が発生しています。尚、東日本の山中でもマダニの確認がされていますので安心できません。

ライム病

ライムボレリア症といわれる感染症で、シンガーソングライターのアヴリル・ラヴィーンが感染したといわれています。

潜伏期間は3~32日間。症状がスリーステージに分類されており初期症状では刺された箇所の周辺に赤い紅斑(こうはん)が出始めます。中心から広がり紅斑の大きさは数十センチになることもあります。

移動する遊走性の紅斑で、均一性があったり、環状だったするライム病の大きな特徴です。その他に、発熱や筋肉痛、関節痛、倦怠感があることもあります。

これが初期症状です。症状が進むと菌が血流にのり全身に流れて、小さな紅斑が体中に多発する他に不整脈や関節炎、心筋炎、髄膜炎、倦怠感があります。

最後のステージがになると慢性的な症状がではじめて、皮膚症状、関節炎、角膜炎などを発症します。

つつが虫病

病名の通りダニの一種である「ツツガムシ」が媒体となる感染症です。野山だけでなく河川敷の他に自然がある地域では自宅周辺で刺された報告もあります。

毎年300~400人が感染するといわれており、初期症状はインフルエンザにも似ているため注意が必要です。

潜伏期間は5~14日。食欲不振が強めの頭痛、倦怠感、発熱の他に全身に紅斑があらわれます。早期の治療をおこなえば重症化することは少ないそうですが、前述の通りインフルエンザに似ているため少しでもおかしいと思ったら病院で診察を受けましょう。

重症になると多臓器不全で死亡することもあるそうです。

このページの先頭へ